宇宙の果てを目指そう

 札幌からは昨日の最終列車で帰ってきたんですけど、平日なのに凄く混雑していたんですよ。僕は指定席に座っていたんですけど、丁度真後ろの席で携帯の着信音が鳴ったんですよ、ちなみに曲は「箱根八里の半次郎」でした。それはどうでもいいんですが、ここでマナーをわきまえてる方ならデッキに行って電話するんですけど・・・、「はい、もしもし!」
とその席で話し始めました。誰よ、と思い声のする方向を見てみると、年の頃は30歳前半の行き遅れた感たっぷりのおば様でした。まあ、すぐ切るだろう・・・、と思いきや延々と1時間近く、くっちゃべってました。しかもそのおば様はどうやら声のボリュームが壊れてるようで、どんどん声がでかくなっていってました。僕はとうとう耐えきれなくなり、車掌さんに注意するように頼んできて、車掌さんが「お客様、すみませんが携帯電話をご利用の際はデッキでお願いします。」とやんわりと紳士的に注意してくれたのですが、車掌さんが立ち去った電話を切る様子もなく、しかも「何よ、あの車掌!電話したって誰にも迷惑かかってないじゃない、みんなやってるわよ、ねェ、ぎゃはは・・・。それにしても、あの、ほら西の脱線事故!ひどかったわねェ、話しを聞けば会社の社員教育が悪いっていうじゃない、もしかしたらこの列車も脱線するんじゃない?ぎゃははは・・・・。」

 ぷちっ。

 僕はそのおば様に近づき「すみません、おねえさん?いや、おばさん、誰にも迷惑かかってないって言ってたけど、実際に迷惑かかってるんですけど。つーか、迷惑を通り越して、あなたの声は騒音公害だってば、おばちゃんよ。とりあえず電話切ってくださいよ。」と、おばちゃんは渋々、電話を切る、それでも僕の怒りは収まらず「後な、おば様よこの列車を安全に走らせるために何にもの社員が必死に頑張ってるんだよ、JRのことを何も知らないし、知ろうともしないで脱線するとか軽々しく言わないでくれるかい?西の脱線事故だってあなたに何が解るの?マスコミが垂れ流す適当な情報に踊らされてるだけじゃない。まあ、こんなことあなたに言っても無駄でしょうがね、どう見ても狂牛病が流行ったから牛肉食べなくなった顔してるもの。いいかい、いい年なんだからいつまでも氷川きよしばっかり見てないで、もう少し賢くなるような本でも読んでくださいよ。」おばちゃん呆然。周りのお客さん、どん引き。

 レールの無い列車に乗ってビーチ向かう・・・・、俺?