秘宝館があるのは定山渓

 鮮やかになった幻

 埋め尽くされた心

 昨日が残った背中

 歯型と爪の痕

 かかとは無情を響き鳴らし

 尽きた日々を遡る

 君はまた僕に昨日を見せつけに来た

 いつかは消え失せるその時間を

 色褪せた海の底に沈めた

 体温を感じられる程に傍に来てくれ

 凍てついた心を溶かしてくれ

 たとえ記憶が息絶えても

 今そこにある君が欲しい

 たとえ失われても

 たとえ傷つけても

 たとえ深く沈んでも

 「傷つけられたら傷つけてやればいいんだ・・・・」

 「それじゃあ何も変わらないよ・・・・」