力ずくで奪った翼

 君は花火を見るときってどうしてる?

 ただ、ただじっと黙って待つだけじゃない?

 花火が打ちあがるのをさ。

 絶対に綺麗なんだろうなって想像しながらさ。

 僕はちょうど今はそんな気分さ。

 慌てる必要なんかないんだよ。

 誰も、君のことを急かしてなんていないんだから。

 僕はただ君に、綺麗な花火を打ちあげてほしいだけなんだ。

 誰も今見せろって言ってる訳じゃないし、言ってないよ。

 君が一番良いときに見せてくれればそれで良いよ。

 僕は何時までも楽しみに待っているよ。

 星のない空の下で・・・・じっと、ただじっと。