先負

季節外れの暖房

暑いのか寒いのか感覚が麻痺してくる

ここは何処かと改めて自分の立ち位置を確認してみる
気付けば立っているのか倒れているのかも解らない

まるで平行感覚がお祭り状態だ

暖房がカツカツ音を発てて感覚を刺激する

現実に引き戻される瞬間の音に似ている

ただここが現実か非現実なのかは解らない

目の前には蛍光灯

足元は空

風景は雨

そして暖房の音

カツカツ

カツ・・・・