彼をそうさせさたのは、耐え難い疎外感。

 ビックバンによって宇宙が誕生した時に、銀河系以外にも宇宙が幾つかできたかもしれないと考える科学者がいた。
 しかし宇宙が膨張を続けていて、遠い銀河ほど早いスピードで遠ざかってるから、ある所で遠ざかる速度が光速を超えてしまうと、当然その向こうについての情報を手に入れる術は今のところは、無い。
 ある所から向こうの情報が手に入らないとなれば、それが何も無いからなのか、光より早く遠ざかってるからなのか判断すら出来ない。
 宇宙にも地平線があって、その向こうは決して見ることはできない考え方が成り立ってしまう。現在の物理世界では光より速いものはこの世に存在しない事になってるから、その原則が覆されない限り絶対に宇宙の果てを見ることは出来ないとされている。
 だから何?という素敵なコメントは勘弁してください。できるならこれには触れないでください。腫れ物をさわる様に扱ってください。